最終更新日:2020/8/3
利益の出ない商品を売っているアクティブファンドは詐欺だ!
との声を聞いたことがあります。
本ブログでも繰り返し書いていますが、
(インデックスファンドを除く)世の中にある多くのファンド(複数の投資家あらお金を集めて運用する仕組み)は、市場平均を超える成績を収められていません。
であるにも関わらず信託報酬(手数料)は比較的高く、個人投資家にとって「賢くない選択」と言われてもおかしくはありません。
よって、本記事ではアクティブファンドの存在意義などについて考察していきたいと思います。
<目次>
- アクティブファンドのマネージャは詐欺師なのか?
- 皆がインデックスファンドに投資している世界を想像してみる
- インデックスファンドが流行れば、アクティブファンドの時代がくる
- まとめ:昨今ではインデックスファンドが有利でも、今後は分からない
アクティブファンドのマネージャは詐欺師なのか?
先に結論をひとつ書いてしまうと、アクティブファンドは世の中に必要なものであり、圧倒的に”善”です。
”詐欺”だなんてとんでもないです。
本ブログの筆者ひょしおんぬは、投資資産の99%程度をインデックスファンドに投じていますが、それでもアクティブファンドは必要だと考えています。
それは、アクティブファンドが
- 割安(割高)な銘柄
- 今後成長が期待できる銘柄
を見つけ出し、そこに投資をすることで、株価を適正な価格にしてくれているためです。
それは、投資の世界のスタンダードがインデックスファンドだった場合を想定すればよく分かります。
皆がインデックスファンドに投資している世界を想像してみる
以下の記事にもまとめさせてもらいましたが、全ての投資家がインデックスファンドに投資してしまうと、企業価値と関係なく株価が決まってしまうこととなります。
そうすると、
- 今にも破綻しそうな企業
- 時代の流れに乗って急成長していく企業
のどちらも、同じような株価の推移をしていくこととなり、株価と企業価値の整合性が取れない事態となってしまいます。
また、「企業の業績が株価に影響しない」となると、経営者が「株価を上げる為の努力(業績向上など)」を放棄してしまう恐れすらあります。
よって、アクティブに「企業価値にくらべて割安な株に投資する投資家」は絶対に必要です。
現在、株式市場の取引は90%以上がプロ投資家が占めています。
すなわち、各銘柄の株価は「プロ投資家達が適正だと判断した価格」になっていると言え、そのおかげで各銘柄の株価が適正に保たれています。
インデックスファンドが流行れば、アクティブファンドの時代がくる
つまり、もしアクティブファンドが急激に減少していけば、適正な株価でない銘柄が数多く生まれてきます。
そうすれば、残った数少ないアクティブファンドのターンが来ます。
アクティブに「企業価値に比べて割安な価格になっている銘柄」を見つけ出し、そこに投資をすることで大きな利益を手に入れられるようになるわけです。
そうなれば、
- 企業価値を無視して投資するインデックスファンドは詐欺
- 企業価値に応じて投資するアクティブファンドは正義
となることでしょう。
それぞれのファンドの運用方法(投資先の選定方法)は変わらなかったとしても、です。
まとめ:昨今ではインデックスファンドが有利でも、今後は分からない
ここまで記事にさせてもらった通り、”成績が振るわない”と言われているアクティブファンドですが、そのアクティブファンドのおかげで市場価値は適正に保たれており、そのおかげで、インデックスファンドへ安心して投資できる環境が整っています。
しかしそれは”今の時代から”であることを忘れてはいけません。
実際に1960年代は、個人投資家が市場を占める割合が大きかったため、プロの投資家の多くは市場平均を超える成績を収めていました。
今後、投資環境の変化によっては、インデックスファンドが”詐欺師”と呼ばれる日がくる可能性は、十分に考えられます。
インデックス投資家は
「頭を使わずとも簡単にそこそこの利益を出せる時代」
に、生まれてきたことに感謝し、アクティブファンドや、アクティブな投資をする投資家への敬意を忘れないようにしたいものです。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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それではまた