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セミリタイア後も年金の支払いが必須である4つの理由

最終更新日:2020/6/29

 

セミリタイアを達成していようとも年金支払いは必須です。

 

収入が一定以下であれば、年金の支払いを控除することが可能ですが、セミリタイアを達成した(目標としている)のであれば、それはお勧めできません。

 

本記事では、セミリタイア後も年金を支払っておくべき理由を解説していきます。


正直に言ってセミリタイア後の「年金の負担」は軽いものではありません。


それでも安定したセミリタイア生活を送る為には支払いが必須と言えます。

 

セミリタイア後も年金の支払いが必須である理由

セミリタイア後も年金の支払いが必須である4つの理由
繰り返しになりますが、セミリタイア後も年金の支払いは必須です。

 

その理由は、以下の4点からです。

  • 障害年金によるリスク回避
  • 年金が労働力にならない老人の生活を保障してくれる
  • 年金資産運用の実績に左右されない支払い力
  • 「長生きのリスク」の回避

 

ではさっそく、順に解説していきます。

 

 障害年金によるリスク回避

セミリタイアしていようとも、怪我や病気とは無縁でいられません。


セミリタイア後にそういった事故に出会った際に、安定した生活を送るためには障害年金が必要です。

 

セミリタイア生活を送っている多くの人は、資産に大きなゆとりを持っているわけではありませんので、思わぬ怪我や病気によって生活費が増大したり、労働による収入を得ることが困難となった場合に、生きることすら困難となる危険性があります。

 

しかし、年金を支払っている人が障害によって労働が出来ないと判断されれば、障害年金が支払われるようになり、それ以降の生活がある程度保証されます。

 

意外と多く知られていないのですが、障害年金とは「怪我や病気によって日常生活が制限される場合に受け取れる年金」のことです。

そして、「年金の加入期間の3分の2以上収めていること」が受給の条件となっています。

 

支給される金額は、超ざっくりだと「年間100万円~200万円くらい」です。

 

よって、年金を支払っておくことは、障害が残った際のリスクヘッジとなります。

 

なお、免除期間は「支払っていた期間」としてカウントされるため、「セミリタイア後の支払い」だけに焦点を当てると、「障害年金」に関しては不要と言えます。

よって本パートは、タイトルと違って「セミリタイアに”向けて”必須な理由」でした。

 

しかし、他にも年金の支払いにはメリットが数多くあります。

 

年金が労働力にならない老人の生活を保障してくれる

投資に頼ったセミリタイア生活は不安定と言わざるを得ません。

 

知力・体力のある年齢であれば、最悪の事態(生活費不足)に陥ったとしても、労働によって賃金を得れば何とでもなりますが、「労働力にならない老後」に生活費が不足すると、悲惨な事態を招きかねません。

 

過去には、1929年からあった世界恐慌のように株式資産が90%近く減少したこともあり、今後同様の事態が起きないとは限りません。

 

しかし、年金が支給されていれば老後の生活は安定していると言えます。

 

よく「年金は破綻している」と聞く機会がありますが、全くもってそんな心配は不要です。


次は年金運用が信頼できる理由について解説していきます。

 

年金資産運用の実績に左右されない支払い力

年金運用では2019年12月時点で75兆円の利益を計上しており、合計169兆円の資産を保有しています。

 

厚生労働省は、新型コロナウィルスによる暴落で「17兆円程の損失を被る」と試算していますが、それでもトータルリターンでは56兆円以上の利益を出しています。

 

ちなみに、現時点の年金支払いの原資は、「現役世代の支払っている健康保険の一部」から捻出しており、年金で運用している資産は関係ありません。

 

私達が年金を受給する時代にどうなっているか予想することはできませんが、年金運用でこれだけの利益を上げていながら生活が貧窮するレベルの受給額しかないとは考えられません。
(年金だけで「贅沢な生活」を送ることは間違いなく不可能ですがw)

 

年金運用の目標収益は「年利1.7%+賃金上昇率」と、「賃金上昇率=1.0%」と仮定すると「年利2.7%」とかなり無難な目標となるため、投資先の割合は「株式50%、債券50%」と、かなり無難になっています。


とはいえ、2.7%の年利でも「毎年10万円の投資を20歳~65歳の45年間継続」すると、「投資合計金額=450万円」に対して「資産額=約900万円」と、およそ倍にまで膨れ上がります。

 

2.7%増加分を全て自分が受け取れるわけではありませんが、たとえ「自分の支払った年金を元にできたお金」の半分しか受け取れなかったとしても、「自分の支払った金額」がそのまま戻ってくるだけです。

 

しかも、年金は「長く生きることのリスク」を回避する保険的な役割もしてくれます。

 

「長生きのリスク」の回避

人生100年時代と言われていますが、長生きはリスクでもあります。


これは意外と見落としがちなリスクです。

 

セミリタイア後(や老後)は資産を取り崩しながら生活していくことが想定されますが、当然寿命が伸びれば伸びるほど必要資金額は大きくなります。

 

よって「90歳まで尽きない資金計画」を立てていたセミリタイアした人が、90歳時点でも元気に生活していた場合は、資金不足に苦しむことになります。

 

しかし、年金を受給できるのであればその問題は解決されます。


年金受給者になれば、例えクラッシュのように150歳まで生きようとも毎月定額を受給することができます。

 

現時点での平均寿命は84歳程度ですが、あなたが老人となる頃には平均寿命がもっと延びていると予想されます。


そして、「何歳まで生きるか」を予想することは「株式投資による資産の推移」を予想すること並みに困難です。

 

よって「早期お墓入り計画」を立てている方以外は、セミリタイア人であろうとも年金は必須と言えそうです。

 

まとめ:セミリタイア後も年金を支払っておくことで安定した老後が送れる

ここまで記事にさせてもらった通り、

  • 障害年金によるリスク回避
  • 年金が労働力にならない老人の生活を保障してくれる
  • 年金資産運用の実績に左右されない支払い力
  • 「長生きのリスク」の回避

から、セミリタイアに年金は必須と言えそうです。

 

「年金さえ支払っておけば100%安泰」というわけではありませんが、自分の資産と年金 の二本柱が立っていれば、セミリタイア生活はより安定したものになります。

 

というわけで、自分の為にも年金をしっかりと支払っておきましょう。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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