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【要約】「敗者のゲーム」で投資の敗者にならない道を探る【書評】

最終更新日:2020/5/22

 

「投資の敗者」は、自ら敗者になる為の行動を取っています。

 

本記事では、投資家にとって必読書の一つである「敗者のゲーム:著チャールズ・エリス」の内容を取り上げます。

本書は、全米だけでも100万部以上のロングセラーとなっており、投資家からの厚い信頼を得ていることが分かります。

 

投資の世界は、もがけばもがくほど泥沼に落ちていくことになります。

「敗者のゲーム」を参考に、「敗者に落ちていく行動」を学び、それを回避できるようになりましょう。

 

<目次>

 

「敗者のゲーム:チャールズ・エリス」で投資の敗者にならない道を探る

「敗者のゲーム:チャールズ・エリス」で投資の敗者にならない道を探る

チャールズ・エリスとは、バンガード取締役や、イェール大学財団基金投資委員会委員長、米国公認証券アナリスト協会会長などを歴任してきている、マーケティングやコンサルティングに秀でている投資家(と言っていいのか?)です。

 

1985年に「敗者のゲーム」の初版を発刊、市場平均に勝ち続けることの難しさを指摘し、投資業界に衝撃を与えました。

 

「敗者のゲーム」とは、「プロを除く大多数のテニス」に例えられ、

プロのテニスプレイヤーは長いラリーの末、強力で正確なショットを放ち、敵の届かないところへ打ち込んで勝利をつかむ。

すなわち、勝者の力によって勝敗を決める「勝者のゲーム」と言える。

 

しかし、アマチュアのテニスはこれとは全く異なる。

「素晴らしいショット」や「エキサイティングな長いラリー」は見られず、ショットによって敵を打ちのめすのではなく、墓穴を掘って相手に得点をあたえる。

 

すなわちアマチュアのテニスは、「敗者のミス」がゲームの勝敗を決める要因となる、「敗者のゲーム」と言える。

と説明し、これが投資の世界にも当てはまることを著書「敗者のゲーム」の中で証明していきます。

 

プロの運用機関であっても8割は市場平均に劣っている

「敗者のゲーム」の序盤では、

1年間の成績では約6割の(アクティブファンドの)運用マネージャが市場平均に劣り、

10年間の成績では益7割、20年間の成績では8割のマネージャが市場に負けている。

 という具体的なデータを出しています。

 

短期的には「運が良ければ市場平均に勝てる」が、運用期間が長くなればなるほどに「売買手数料」の負担がつみかさなり、市場平均に負ける割合が高くなっていきます。

 

また、アクティブファンドが市場平均に劣る理由を「これでもか」と追及し続けていきます。

 

プロの投資家の大半が市場平均に勝つことは不可能だ

「敗者のゲーム」では、アクティブファンド(すなわちプロ投資家)が市場平均に勝てない理由の一つに、

プロの投資家(機関投資家)による取引は、取引所取引の95%を占めている。

すなわち「市場平均」とは「機関投資家の平均」 であるため、機関投資家全体としては、自分自身に打ち勝つことはできない。

 と言っています。

 

すなわち、単純に考えると「機関投資家の半数は市場平均に負け、半数は市場平均に勝つ」と受け取れます。

 

しかし、これは「取引手数料」や「運用によるコスト」を引く前での話です。

 

「投資の成績(株の売買による利益)」そのものは市場平均と同じであったとしても、投資家は株を売買するたびに「売買手数料」を証券会社に支払っています。

 

つまり、「A株を100万円で買って、翌日100万円で売却」すると、投資そのものによる損益は発生しませんが、実際は手数料の分だけ資産を減らしています。

 

よって、手数料を支払った分だけ市場平均を上回った成績を取らない限り、実際の資産の増減は市場平均を下回ることになります。

 

これが市場平均に勝てない大きな理由のひとつです。

 

現状では上記のように「敗者のゲーム」となっている株式投資ですが、以前は「勝者のゲーム」でした。

 

以前の株式投資は「勝者のゲーム」だった

「敗者のゲーム」の中では、1960年代まで「株式投資は勝者のゲームであった」と言っています。

 

その理由は、

  • 1960年代は個人投資家がマーケットの90%を占めていた。
  • 企業が発信する情報は万人に同時に届けられていなかった。
  • インターネット等によって投資家の情報が共有されていなかった。

と述べています。

 

すなわち、1960年代は「プロ投資家しか知らない情報」があり、そのプロ投資家が残り90%の個人投資家を上回る成績を収めていたわけです。

 

しかし、今日では状況が変わっており「プロ投資家による取引が95%」となっています。

すなわち、「個人投資家が市場平均に勝つためには、プロ投資家以上の成績をとる必要がある」わけです。

 

個人投資家のライバルは圧倒的戦力をもつ機関投資家

しかし、プロ投資家に勝つことは容易ではありません。

 

今日のプロ投資家の多くは高い収入を得られる為、

大学やビジネススクールでトップの成績を収めた、優秀な頭脳と、勤勉さを持った人達ばかりが集まっている。

と「チャールズ・エリス」は言っています。

 

実際に過去50年で

  • 運用資産額は10倍に増加
  • 資産運用の手数料率は5倍以上に増加

に変化しており、それによって

  • プロ投資家の報酬はほぼ10倍に増加

となっているため、以前にも増して「優秀な頭脳」がプロ投資家に集まっています。

 

「個人投資家が個別株の投資によって市場平均に勝つ」ためには、上記で書いた「プロ投資家達:優秀な頭脳集団」を超える成績を取る必要があるわけです。

 

はっきり言って、ほとんどの個人投資家には無理でしょう。

 

しかし、「プロ投資家」に勝つことはできなくても、「プロ投資家達」と同程度の成績を取ることは個人投資家にも可能です。

 

その方法が「インデックスファンドへの投資」です。

 

インデックスファンドのメリットを整理

「インデックスファンド」とは、市場平均と同じ成績になることを目標としたファンドです。

※インデックスファンドについては以下記事をご参照ください。

 

「敗者のゲーム」では、インデックスファンドの有利な点を以下の様に挙げています。

 

相対的に高いリターン

全体の80%のアクティブファンドは市場平均に勝てず、勝てる20%を探すのは困難であるため、インデックスファンドに投資することで比較的高いリターンを容易に得られる。

 

低いコスト

アクティブファンドの10分の1程度の低いコスト(手数料等)で運用できる。

コストの大きさは投資成績に直結する。

 

不安や後悔を感じなくて済む

相場動向や投資戦略・ファンドの選択といった判断がほとんど不要で、「自分の選択に間違いはないのか」といった不安に悩まされることがない。

 

「株式投資」をする個人投資家は「利益を出すこと」を目標としていると思いますので、とにかく最初の「相対的に高いリターン」が最も魅力的にうつるかと思います。

 

 また、インデックスファンドでの投資は、以下の理由から「長期に渡る保有」をお勧めしています。

 

売買タイミングを誤ることによる損失

タイミングを計って売買をすることは、非常に危険です。

 

株価は上昇するタイミングで一気に上昇するため、その瞬間を逃してしまうと得られるはずだった利益を大きく減らすことになります。

 

「敗者のゲーム」の中では、それを以下の通り具体的に示しています。

市場平均では、1980~2008年の25年間で11.1%の年間リターンを得ていたが、

株価を大きく上げたベスト10日を逃すと、年間リターンは8.6%にまで低下し、

ベスト20日を逃すと6.9%に、ベスト30日を逃すと5.5%にまで低下する。

 

これは驚くべき調査結果です。

 

25年にも渡る長期の中で「重要な(株価を大きく上げた)10日間」に株を保有していなかっただけで、平均年間リターンが2.5%も下がるという衝撃の結果です。

※年間リターンの差が資産に及ぼす影響の大きさは以下記事をご参照ください。


チャールズエリスは、この「資産を大きく増やした日」を「稲妻が輝く瞬間」と表現しています。

 

よって「タイミングを計った投資」をしていて、この「稲妻が輝く瞬間」を逃していた場合、かなりの資産を失うことになります。

 

そのことからチャールズ・エリスは「敗者のゲーム」で「売買タイミングを計ることは危険」と説いているわけです。

 

それはインデックスファンドの投資にも言えることで、「株価が暴落してから値動きが激しいから、いったん売ってしまおう」という判断は、「稲妻が輝く瞬間」を逃す危険性があります。

 

すなわち「資産を大きく増やすチャンスを逃す恐れがある」というわけです。

 

まとめ:「敗者のゲーム」は投資家にとって必読書

ここまで記事にさせてもらった通り、「敗者のゲーム」には巷でもよく語られている「投資に関する鉄則」が具体的なデータを使用して証明されています。

 

これらを「知っている」だけでなく「理解する」ことで、自信の投資スキルをより確実なものとし、将来の資産形成に役立てることが可能です。

 

「敗者のゲーム」には、他にも

  • インデックスファンドが「ドリームチーム」である理由
  • 株式投資によって確実に利益が得られるまでの期間
  • 効率的なポートフォリオとは
  • 個人投資家にとっての課題
  • 資産家のためのアドバイス
  • それでも市場平均に勝ちたい人に向けて
  • 優れた投資家が守っている基本原則

 等々についても記載されており、「全ての投資家にとっての必読書」と言えそうで、特に投資初心者~中級者にお勧めの一冊です。

 

 それにしても、本記事の内容は「個別株投資家」にこそ届けたいのですが、読んでくれるのは「インデックス投資家」ばかりなのでしょうね。

 

ウーム…。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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