最終更新日:2020/5/12
「個人投資家の9割が負ける」というのは半分本当で半分嘘です。
負ける9割の投資家は「実は投資をしていない」というのが本当のところです。
本記事では、まれに聞く「個人投資家の9割が負ける」と言われている根拠を確認し、その「負ける9割の投資家」にならない為の方法について考察していきます。
<目次>
- 「個人投資家の9割が負ける」について考察
- 短期間で勝ち・負けを判断する
- 投資の取引を繰り返す
- 特定の資産に集中投資している
- FXのような(ほぼ)ギャンブルを投資と勘違いしている
- まとめ:「個人投資家の9割が負ける」は間違った投資をしている投資家だけの話
「個人投資家の9割が負ける」について考察
まともに投資していれば高確率で資産を増やせます。
それでも「個人投資家の9割が負ける」と言われているのには以下に挙げるような「間違った投資」が広がっているためです。
- 短期間で投資の勝ち・負けを判断する
- 投資の取引を繰り返す
- 特定の資産に集中投資している
- FXのようなギャンブルを投資と勘違いしている
ここにさえ注意して投資をすれば、高い確率で「勝てる投資家」になれます。
というわけで、順に解説していきます。
短期間で勝ち・負けを判断する
この「短期間で負けを判断する」が「個人投資家の9割が負ける神話」が語られる最も大きな元凶かと思われます。
投資は基本的には右肩上がりで資産を増やすことが可能ですが、短期的には資産が減ることはあります。
それは当然な話で「投資でリターンが得られる」のは「リスクを負っているから」であって、リスクを負わずにリターンを得たいと言う「ふとどきものー!(byクリスタルスカル)」の願いが叶うはずがありません。
(そんなのあったら全員やってる)
新型コロナウィルスによる暴落によって、「無難な投資」と言われるドルコスト平均法で、ここ2,3年間投資を継続してきた人の多くが「2020年4月時点では」損しています。
よって、現時点で積立NISAをしている人にヒアリングすれば、9割くらいの人が「負けている投資家」になっていてもおかしくありません。
しかし、2020年2月時点にまでさかのぼれば、ほとんどの人が「勝っている投資家」だったはずです。
繰り返しますが投資とは「リスクを負った代わりにリターンが得られる」ものなので、短期的な損失にばかり注意を向けているようでは「投資をしている」とは言えません。
投資の取引を繰り返す
この「取引を繰り返す」を続ければ続けるほど「個人投資家の9割が負ける神話」を引き寄せる力が働きます。
その力は「取引手数料」です。
資産の売買には「取引手数料」から逃れられないため(最近は少額取引なら逃れられますが)、売買をすればするほど自分の資産が減っていくことになります。
1取引あたりの手数料は数十円~数千円程度と少額かもしれませんが、繰り返せば繰り返すほどにダメージは蓄積していき、「個人投資家の9割は負ける神話」を見事に達成できます。
土地を買うときも同様で「仲介手数料」と言う土地価格の3%程度の手数料を不動産業者に支払います。
2000万円の土地を買うと、60万円もの手数料を払うわけです。
であるにも関わらず、
- 土地を買って
- 気が変わったから売って
- 別の土地を買って
- やっぱり要らないから売って
と、こんな売買を短期間で繰り返していたら、大変なことになるのは考えるまでもなく分かります。
株式投資によって得られる期待リターンは年間数%程度です。
仮に5%として「1取引毎に取引額の0.1%を支払う」場合は、50回取引するだけで1年間で得られる利益を全て捨てていることになります。
よって、毎日のように取引を繰り返す投資家は「9割が負ける」ということになるわけです。
特定の資産に集中投資している
この「特定の資産に集中投資する」についても、負けを引き寄せる方法の一つです。
これによって「9割が負ける」とは言えませんが、「分散して投資する」のに比べてリスクが高くなります。
というのも、世界中に分散投資していれば世界経済の発展に合わせて自身の資産も増やしていくことが可能ですが、集中投資していると投資先に問題が起きた途端に資産が激減する恐れがある為です。
投資初心者が大好きな投資方法の一つに「暴落した企業の株を買う(逆張り)」というものがあります。
「これだけ株価を下げたのだからいつか上がるでしょう」という想像に任せて、資産の大半をつぎ込んでしまうような人もいます。
しかし、その想像が現実のものとなる保証はなく、予想を外した半分の投資家は大きな損失を被ることとなり、中には「倒産して株が紙くずに」という経験をする投資家も出てきます。
(はい!本ブログの筆者ひょしおんぬのことですよ!)
これも集中投資による弊害で、世界経済が発展を続けているからといって、全ての企業が発展していくわけではありません。
よって、集中投資するのであれば「これからも必ず発展していく企業」を選ぶ必要がありますが、「これからも必ず発展していく企業」は既に株価が高騰しており、割高な値段で購入することになります。
それを避けるためには「これからも必ず発展していくけど割安な企業」を見つける必要がありますが、そんな能力は個人投資家にはナス。
※以下記事にある通り、バフェットレベルの投資家であれば別ですが。
と、いうことで「投資」という長期的には勝てるゲームであるにも関わらず、集中投資をすることで「負ける投資家」となってしまう個人投資家が多くいます。
(9割もいないでしょうけど)
FXのような(ほぼ)ギャンブルを投資と勘違いしている
「FXをは投資だ」と勘違いしている人がいます。
基本的にFXでは「半分の人が負け」「半分の人が勝つ」という結果になります。
さらに、上記で書いた「取引を繰り返す」の通り手数料を支払っているため、それを加味すると半分以上の人が負けていることになります。
すなわち「FX=投資」の勘違いがあると、「投資で負けた!」という人が多く生まれてくるわけです。
※FXについては以下記事をご参照ください。
これも「個人投資家の9割が負ける神話」が語り継がれる理由の一つですが、「だって”投資”してないんだもん」の一言で負ける理由が説明できます。
まとめ:「個人投資家の9割が負ける」は間違った投資をしている投資家だけの話
ここまで記事にさせてもらった通り、
- 短期間で投資の勝ち・負けを判断する
- 投資の取引を繰り返す
- 特定の資産に集中投資している
- FXのようなギャンブルを投資と勘違いしている
の4点から、「個人投資家の9割が負ける」と言われている理由を解説してきました。
上記のような投資を行えば、「個人投資家の9割が負ける」は現実のものとなります。
しかし、繰り返しますが、投資とは「長期」「分散」を念頭に行えば、高い確率で利益が出るもので、それは個人投資家であろうとも、プロ投資家であろうとも同じことです。
そして「長期」をフル活用するためには可能な限り早く投資を開始することが必要です。
あなたも「今」から投資を始めませんか?
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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