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安定配当銘柄への投資が報われるとは限らない【高リターンの投資法の有無について考察】

最終更新日:2020/5/7

 

 安定配当銘柄への投資で高リターンが得られるという調査結果があります。

しかし、しょせん過去の調査結果です。

 

もしあなたが普通の投資家で、その調査内容を信じて「安定配当銘柄への集中投資」をしているのであれば、既にその投資手法は死んでいるも同然です。

 

普通の投資家が採用する手法に「高いリターンの期待できる手法」は存在しないためです。

 

<目次>

 

安定配当銘柄への投資が報われるとは限らない

安定配当銘柄への投資が報われるとは限らない

本ブログに筆者ひょしおんぬが何度も読んでいる、大学教授ジェレミーシーゲルの著書「株式投資の未来に(長期投資のバイブル的な本)」よると、「安定配当銘柄」に投資し続ければ、市場の平均リターンよりも高いリターンが得られるとされています。


ジェレミーシーゲルは、過去の株価・配当実績を使用して検証して上記結論を出しています。


よって「主張は”正しかった”」であることは間違いなさそうですが、しょせんは過去の調査結果であり、その考えが今でも引き続き有効である保証はどこにもありません。

 

何故ならば、「ジェレミーシーゲル自身がその調査結果を公開した」ためです。

 

「高リターンの投資手法」が公開されれば、人が殺到する

投資家は常にこう考えています。

「もっと儲かる投資手法はないものか」

と。

 

よって「○○すれば儲かる」という信頼のおける情報元から投資手法が流出してくると、迷わず飛びつきます。

 

その結果、例えば

  • これからはITが時代をリードする→IT関連銘柄が割高に
  • 生活必需品産業は業績を景気に左右されず高いリターンが続いている→生活必需品銘柄が割高に
  • 安定配当銘柄は高いリターンが約束されている→安定配当銘柄が割高に
  • 世界経済の覇者アメリカ株の過去リターンが最も高い→アメリカ株が割高に

と、市場のお金が特定の業界(や国)に偏って集まることとなり、「高リターン銘柄」は「以前は高リターン”だった”銘柄」に成り下がることとなります。

 

すなわち「公開されている”高リターンの投資法”は高リターンではない」ということです。
(容易に真似できない投資法であれば別ですが)

 

しかし、ただひとつだけ市場のお金が集まってもリターンが悪化しない投資方法があります。


それが全世界分散投資です。

 

ただひとつの偏らない投資方法

世界分散投資だけは世の投資家たちが飛びついても、リターンに影響しない投資方法です。

 

株式市場になかったお金(債権やREITなどに投資していたお金)が集まれば別ですが、株式市場の中でお金の移動が発生したとしてもほとんど影響はありません。

 

理由は考えるまでもなく「特定の国・業界に偏ることなく投資をしているから」です。

 

それによって「割高となっている株」を購入してしまうことになりますが、逆に「割安となっている株」も購入することができ、全体で見ると「無難な株価」で株を購入できていることになります。

 

その結果「高いリターン」を得ることはできませんが「平均的なリターン」を手にすることができます。


また「平均的なリターン」でもそこそこの利益(年利5%程度)を得られることは過去の実績から証明されているため、世界分散投資をすることで「無難に儲けることが可能」となります。
(”そこそこ”って何ぞという話は置いておいて…)

 

ただし、極端に「世界分散投資にお金が集中しすぎると問題となるもの」もひとつだけあります。

 

例えば、全ての投資家が世界分散投資をするようになると「インデックスに採用されている全銘柄の株価が等しく変動する」こととなり、「業績に関係なく株価が推移する」ことになってしまい、様々な問題が発生することになります。


とはいえ、ここまで極端にお金が集中することは考えられませんので、不要な心配といえます。

 

備考:世界分散投資にも色々ありますが…

ひょしおんぬは主にE-MAXIS Slimオールカントリーを通じて、世界分散投資をしています。


そのE-MAXIS Slimオールカントリーは「世界中の大中規模の企業(約〇〇社)」へ投資しており、小規模の企業株は購入していません。


楽天VTにすれば、より分散することが可能(小型株を含む(約○○社))だが、信託報酬が高い&下げようという意思もない(?)ため断念…。


考え的には楽天VTの方が好みだが、そこら辺の考えの元、E-MAXIS Slimを選択することにしました。詳しくは以下記事をご参照ください。 

結論:「過去の高リターン投資手法」はその名の通り「過去の投資手法」である

過去の実績を分析して高いリターンを得られた投資手法は世に数多く存在しますが、
それが今後も通用する保証はどこにもありません。
(「通用しない」という確証もありませんが)


よって一般投資家には、特定の国や業界に偏ることなく、世界分散投資をすることで
「無難なリターン」を得る手法をお勧めします。

 

世界分散投資では「高いリターン」は期待できませんが、集中投資による「甚大な被害」を被る可能性は低くなります。
(とはいえ、世界分散投資でも50%程度の下落は覚悟する必要がありますが)

 

「投資に人生をかける覚悟」がある投資家を除き、一般的な投資かは可能な限りリスク分散を行うことが生き残る道といえそうです。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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